大学に入学してすぐの秋休みにラオスへのスタディーツアーに参加しました。同じ大学から10名と、市民10名が参加し、下は18歳から上は60歳以上という老若男女で過ごした数日間は刺激的でとても楽しかったです。1人で参加したので初めは心細かったですが、濃密な時間を一緒に過ごしたこともあり、メンバーの2人とは、その後大の仲良しになりました。「スタディー」と名の付くものに参加しておきながら、明確な目的はなかっ
ベトナム・カンボジアへのツアー... の続きを読む
〈あさかぜ〉が20系客車に生まれ変わった1958年(昭33)秋のダイヤ改正では、余剰となった〈あさかぜ〉の旧編成を活用して東京〜鹿児島間に第3の九州夜行特急〈はやぶさ〉が誕生、翌年には〈平和〉改め〈さくら〉、さらにその翌年には〈はやぶさ〉が20系客車に衣更えして、九州各地が便利で快適な夜行特急の恩恵に浴することになった。このころ松本清張の名作『点と線』が人気を集め、また大作映画『大いなる驀進』が特
「ブルートレイン」時代の到来... の続きを読む
小学生から中学生のころ、旅に憑かれていた。汽車に乗る機会は年2〜3回、父母に連れられて泊まりがけのいわゆる「旅」は、数年に一度がいいところであったろう。汽車がむやみに好きなころであり、夢を描く年頃である。学校の帰りは駅へ寄り道して、遠くへ旅立ってゆく汽車を眺め、夜は布団の中で夜半まで時刻表の数字を辿るのが、私のささやかな楽しみだった。空想の汽車は夜ごとに見果てぬ異郷への憧れをのせて発車する。先頭の
机上の旅心の楽しみ... の続きを読む
「かけ流し」である。これは、泉源から湧き出した湯を浴槽に直接注入し、溢れた湯は流れ出すままに捨てる、という利用の方法をいう。こう説明すると、「もったいないではないか」という人がいる。その通りである。まことにもったいない話なのである。しかし、これを「資源の無駄使い」と見るか、温泉の本来の姿と考えるかは、温泉に対する考え方の根本的な相違だろう。まず私はここで、温泉に対する私の立場をはっきりと明言してお
かけ流しは資源の無駄使いですか?... の続きを読む
大名たちが逗留したのは家康と同じく、本陣の今井半太夫か渡辺彦左衛門とみられ、宿帳に歴々たる大名の名が残されています。そのひとり、豊前国小倉城主の細川忠利(後に肥後国熊本城主に転封)が熱海に来湯したのは寛永6年(1629)8月のこと。忠利か国もとの重臣に宛てた手紙によると、7月19日に将軍から湯治に行く許可が出たこと、熱海に着いたのが8月2日であったこと、病気のあった嗣子の六丸にお湯の効き目があるこ
熱海で湯治した大名たち... の続きを読む
滞在型の湯治では、その料金も気になるところですね。二、三泊のプチ湯治でしたら、一泊二食つき八〇〇〇円から一万円前後が目安になりますが、一週間以上滞在したいときに確認したいのが湯治料金です。湯治料金というのは湯治客のために設定されている宿代で、一般宿泊より割安になっています。三、四泊以上から湯治料金を設定している宿が多いようですが、なかには一週間以上の宿泊に適用しているところもあります。予約時に確認
湯治料金は事前に確認しよう... の続きを読む
日本人はなぜか大人3人で一部屋に泊まるケースが多く、トリプルの注文がよくあります。日本旅館と同じ感覚なのでしょうね。皆さんがよく勘違いしているのは「ベッドが3つある部屋」を当然のごとくイメージして注文されることです。しかし、最初から3つ以上のベッドが設置された部屋はスイートルーム以外にはありません。利用者はお金持ちか、子供連れの家族です。日本旅館のように布団を一組増やせばいい、なんて簡単にはいきま
大人3人で一部屋に泊まるケースが多い... の続きを読む
外資による運営ノウハウが行なわれているホテルで、日本人が総支配人(GM)を務めるのは、この総支配人が第1号だ。総支配人は外国人スタッフと日本人スタッフが両方いて、日本人が総支配人を務めることに大きな意味があるという。「サービスにおいて、日本の良さを象徴するのが、高級旅館の女将です。優れた女将は、ゲストを名前で呼び、滞在中、どこに行かれるか、何かご用意するものはないかをキメ細かく熟知している。客室の
ホテルのサービスとして特化... の続きを読む
信州長野県。県庁所在地である長野市から北東へ。日本有数のスキー場、志賀高原へ向かう途上に点在する高山温泉郷は松川渓谷に沿って緑豊か、風光明媚な温泉地として山好きには広く知られている。山田温泉は、その中のひとつ、ひときわ鄙びた山間の里である。多くの文人墨客がこの地を訪れ、滑らかな湯に親しんだという。開湯以来二百年を数え、先年新装なった桃山風建築の大湯を中心に並ぶ温泉街のちょうど真ん中辺りにあるのが「
湯処にある高級旅館... の続きを読む
竹瓦温泉は市営なのである。「世界の泉都」を標榜する、別府市営の共同湯がこの対応なのである。街のイメージ造りに懸命になっている市民に対し、一体どういうつもりなのかと腹が立つ。私は、ここは別府の顔となるところだと思っている。「世界の泉都」というなら、竹瓦温泉はその市役所のようなものだろう。私が毎度こんな目にあっているのだから、他の湯客はどんな思いで帰るのかと本当に心配になる。どこの市町村営温泉も、外か
「世界の泉都」を標榜する別府市営の共同湯の対応... の続きを読む
部屋へと通されて、仲居さんに夕食時の酒を尋ねられ、ワインをリクエストした。リストから選んだ赤ワイン、その前にビールを一本。そう告げると、間髪を容れず、仲居さんが問うた。「セラーの中は今、四度になっております。ご夕食の時にそのままお持ちしますか?それとも早めに出して室温に戻しておきましょうか?抜栓はどうされますか?少し前に開けておきましようか?」矢継ぎ早に尋ねられて驚いた。「日本旅館でワイン」、これ
ワインに細やかな気を遣う仲居さんが居た... の続きを読む
少し長旅になると、途中で一度は下着や靴下を洗濯する必要が生じます。先ず洗濯の方法ですが、オーソドックスなのはホテルのコインランドリーを使うことでしょう。長期滞在者の多いリゾートのホテルや街中のビジネスホテルには大抵あります。洗剤は売店かフロントで売っています。ただし難点は時間がかかることです。洗濯とすすぎに30分、乾燥機に移して更に45分。1時間以上は犠牲にしなければなりません。乾燥機にかけてもま
部屋で洗濯したときは... の続きを読む
「地区には、現在“勝ち組”と呼ばれるような優良企業の本社機能が集まり、高単価のビジネス市場が形成されつつあります。その一方で、羽田空港から近く、成田空港からも直接のアクセスがあるほか、新幹線の新駅が〇三年一〇月に開業するなど、交通の便の良さがあります。ですから、両者が相まって、飛躍的に発展する可能性があります。それによって、私たちの想定する客層を獲得できると判断したのです」。品川の話題性は、その新
品川駅港南口の今後の可能性... の続きを読む
今日の内装は、昭和40(1965)年の開業当時のままである。だから、絨毯は少し薄汚れていたりする。椅子やテーブルにも使い込んだ肌触りが感じられる。「新しい装飾品を入れると、全体の調和が壊れてしまいますので」バーテンダーはこう説明してくれた。常に清潔を身上とするホテルにしては大変珍しい考え方である。が、それが田舎家の味わいを出していて、面白い。人が何度も利用した痕跡から温もりが伝わってくるのである。
顔馴染みのバーテンダーに会いに行く... の続きを読む
一般的に、人々はどのような視点でホテルを選んでいるのだろう。ここに1つの調査結果がある。小田急ホテルセンチュリーサザンタワーが約1万人を対象に、平成13(2001)年の春から夏にかけて、ホテル選びのポイントを調査したものだ。上位5項目を挙げてみよう。「(1)手頃な料金4175通、(2)交通の便・立地条件が良い3941通、(3)食事のおいしいところ3062通、(4)雰囲気が良い・きれい2480通、(
ホテルを選ぶ視点... の続きを読む
航空券の買い方が鉄道よりも難しく考えられているのはなぜだろうか。ひとつには、エアラインがまだ身近なものになっていないからかもしれない。オーソドックスな買い方は、予約センターに電話して都合のよいフライトを押さえ、航空券を購入する方法である。もちろん、予約段階からエアラインまたは近くの旅行会社で行ってもよい。エアラインのオフィスが近くに見つからなければ旅行会社でもかまわないが、最近は地下鉄の切符売り場
簡単な航空券の買い方... の続きを読む
明治の頃から旅行という言葉はあったにしても、それはほとんど教育・学習と同義で観念されていて、族の感覚をひきずっていた。そこで、意味のない単なる移動は、社会からも旅としてはむろんのこと、旅行としても認められていなかった。今も旅行ガイドブックには、そこに行ったら心に何が得られるか、精神的に何がプラスになるか、というストーリーで書かれているものがやはり多い。それは旅行というよりは、旅のニュアンスをもつ。
「旅行」は本当に新しい文化なのか... の続きを読む
標高七〇〇メートルを超す高原に湧く芦之湯は、七湯の中で奥深部に位置するものの、夏の避暑にもってこいだったためか、江戸の文人墨客が好んで訪れ、「東光庵」というサロンが形成された。松尾芭蕉、蜀山人、あるいは国学者の賀茂真淵、本居宣長といったそうそうたる面々がここで句会を催し、将棋や碁に興じ、湯あみを楽しんだのである。現在、芦之湯には三軒の宿があるが、当時は湯本の一一軒に次ぐ六軒の湯宿の名が見える。その
箱根の最老舗「松坂屋本店」を支えること... の続きを読む
中小の民間の温泉経営者が、施設などの面で公共温泉施設とまともに張り合うことは相当に難しい。なぜなら、公共施設は建設費、設備費などが税金で賄われるだけでなく、固定資産税なども免除される。開業後は減価償却の心配をせずに、人件費、運営費などを入浴料、宿泊料などから捻出するとめでたしとなるのであるから、この不況の最中、民間観光業者がヒステリックになるのも無理はない。北海道北見市近郊の生田原町では第三セクタ
公共温泉が日本の温泉を堕落させる... の続きを読む
城崎温泉の「新湯」と「曼陀羅湯」の東槽と西槽が少ししか離れていないのに、一方は療を癒やし一方は療を発することに注目した。そしてそれは、湧出口周囲の土や石の性質の違いによるものであると主張したのである。当時としては極めて斬新かつ科学的な研究であった。修徳は師の教えに忠実たらんとするあまり、時に頑迷固晒に過ぎる面があったようで、同門からも指弾されている。しかし研究へのアプローチは、あくまで師艮山譲りの
名湯の特性を自ら放棄... の続きを読む
たしかにそのハードルを越えるほどの想いを募らせる若者は、いまも存在するが、そこまで費用を工面して海外へ行くことに意義を感じられず、綿密な予習と高い効率性が必要になる短期の海外旅行に興味を持てない若者は、海外旅行そのものから離れていくことになる。これに加えて「るるぶ」だけでなく「地球の歩き方」などの海外旅行ガイドブックが、スケルトン・ツアーの旅行者を意識した誌面構成へと変化しているため、長期旅行の行
海外旅行の定番化はファッションの流れにも似ている... の続きを読む
打たせ湯にしろジャグジーにしろ、「塩素で殺菌しているから大丈夫」と考える人もいるでしょうね。でも、その殺菌が十分ではないから入浴客が命を落とすような事件が頻発するわけで、百歩譲ってレジオネラ菌が退治できていたとしても、そのためにどれだけの塩素が投入されているかを想像してみてください。循環風呂には、飲み水として使われる水道水よりもはるかに大量の塩素が使われています。死亡事件以降、厚生労働省は温泉業者
ジャグジーは塩素泉... の続きを読む
「ホンモノの温泉探し」は、団塊の世代にとって失われたものを取り戻すチャンスにもなるでしょう。高度成長期の観光地化した温泉にどっぷり浸からざるをえなかった人々は、ある意味で「被害者」だったともいえます。せっかく日本という国に生まれながら、ホンモノの温泉を知る機会を奪われ、それを味わうことができなかったのですから、これほど大きな損失はありません。そのマイナスを残された人生のなかで埋め合わせるためにも、
ホンモノの温泉探し... の続きを読む
たまに「小さい頃に家族旅行に行っても楽しいのは大人だけ。子供には無駄」とずっぱり言いきってしまう意見を耳にします。まあ確かに、子供が小さい頃の家族旅行って親が一方的に行き先を決めちゃいますからね。子供には興味の無い場所が選ばれることも多いです。私が小さい頃の家族旅行もそんなんで、確か大仏観光とかしましたね……大仏を見て喜ぶ子供は少ないです。しかし、それなりに楽しかった思い出もあるので無駄ということ
小さい頃の家族旅行は無駄?... の続きを読む